なぜ? 在宅緩和ケアが必要か

なぜ? 在宅緩和ケアが必要か

「最期をどこで過ごしたいか?」という厚生省(当時)のアンケートで6割以上が「自宅」との答えもあります。
なぜ 在宅緩和ケアが必要なのでしょうか。

当クリニックの考え方

延命医療は望まない、尊厳死、平穏死を希望する方達がほとんどです。
しかし通院困難な在宅療養生活が始まると通院していた頃のかかりつけ医では対応困難の場合が出てきます。その先生が24時間・365日対応してくれれば話は別ですが、症状増悪、急変、心肺停止などの場合119番対応、救急搬送となります。

意識障害、呼吸障害、呼吸停止、心肺停止などの場合は救急隊到着時から延命処置(気道確保、人工呼吸、心臓マッサージ…)が始まります。搬送先は救急病院ですが、どこへ運ばれるか不明、搬送先の病院でも延命医療が始まります。時間が経過した心肺停止状態では救急隊員は警察に連絡し自宅での検死となります。病院へ搬送されても病院から警察に連絡し検死となることもあります。

地域で医療と介護が連携し24時間支え見守るシステムです。自宅で療養したい、管に繋がれる延命医療は望まない、最期まで穏やかに過ごしたいなどと希望される場合には疼痛を始めとする辛い症状を緩和して、安心して最期まで見守る在宅医の存在が重要になります。

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